無職犯罪者の急増とAV評

 警視庁の調べによると、20〜30代の無職の人による犯罪がここ5年ほど、急増している。無職だから犯罪を起こすということでは決してないのだが、社会構造のなかで、顕著に増加するこうした犯罪の属性が何らかの問題を顕在化していることは間違いない。ITディバイドといって、中卒(10%台)〜大学院卒(100%)まで、学歴とインターネット使用経験は強い相関関係にある。低学歴な人はこの素晴らしく便利で効率的な機器を使用することが出来ていないのである。パソコンを使えず、ネットも見られないというのは気の毒だし、ますます彼らを不利な状況へと追い込む気がする。
 ここ10年あまりで急速に進む先進各国のグローバル化のなかで、従来国内の雇用を吸収していた産業が相次いで海外へ移転した。企業は従業員に高い専門知識や能力と長時間労働を求め、その引き替えになんとか国際社会で生き残れる競争力を維持してきている。そうした企業中心の考え方、人間への理不尽な負荷がこんにちの若年失業者の増大の一因になっていることは間違いない。
 こうした社会構造の変化から所得格差、希望格差が広がることは、私たちにも必ず跳ね返ってくる。フェチ、変態、そういうのは平和で豊かな社会でないと楽しめないサブカルチャーだ。もちろん金持ちの一部が楽しめればいいという意見もあろうが(そのほうが発展するかもしれない)、より身近に、たくさんの人が楽しめないとマズイ。それに犯罪が増加したりしたらお楽しみの時間だって危険に怯えながらしなければならず、それでは元も子もない。
 ここで突然話題が変わる。タイトルにあるとおりAV評を一席。
 買ったのはDMMのFETISHQUEEN 松嶋まりなというタイトル。ラバーフェチの松嶋がラバープレイに興じるとある。パッケージやプレビューを見た時点ですでに疑問だったがつい買ってしまった。結果、見事にはずれ。日本のAVにラバーフェチを求めた私が間違いだった。みなさんは買わないようにご注意を。
 こういう失敗をしても、自分がラバービデオを作るモティベーション、肥やしになるから決して無駄じゃない。いいんだ。

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市川哲也