iPodがメディアになる日

 単なる好事家のおもちゃの機械に過ぎなかったiPodが、ここに来てとてつもない巨大メディアに変貌しようとしている。
 先日、アップルのスティーブジョブスがアメリカで発表したネタがすごい。アメリカの大人気ドラマ(ディズニー)を、ABCで放映の翌日からiTunesで販売するというのだ。タイムワーナーとAOL、ライブドアとフジ、楽天とTBS、どれも、これ、といった成果が見えづらいなかで(あるいは一部はすでに破たんしている)、我らがappleが、ついにメディアの牙城を突き崩した。
 そもそもメディアがいまたいへんな変革の嵐のまっただ中にあるというのは私も実感しているところだ。今日いただいた投稿画像。なんと動画ファイルによるはじめての投稿だ。投稿者のヒトミさんはデジタルビデオカメラを手持ちで、自らを撮影し、誰でもネットで見られるのにふさわしいサイズとファイル形式(Mpeg)で投稿してくれた。わずか十数秒の動画ながら、静止画では伝わってこないビザールコスチュームのディティールや、息遣いが臨場感をともなって伝わってくる。
 私も動画作品を作ろうと思っているのだが、こうして無料で動画が流通するようになると、わざわざDVDに焼いて販売する余地は少ないのではないかと戦慄した。動画=映画並に凝って、DVDに焼いて販売するからにはあれこれたいへんな準備と時間がかかると思っていたが、逆にただで流すならそれなりのモノでもいいと肩の荷が下りたりもしている。
 いまほとんどのデジカメには動画撮影機能が付いている。この機能と、動画のエンコードソフト(たとえばTMPGEnc3.0XPress)があれば誰でも放送局な時代なのである。
 いまは誰もが簡単に動画を作れ、流通できる時代だ。おそらくiTunesポッドキャスティングもほどなくして動画に対応するようになるに違いない。というか、対応しない理由はどこにもない。これからがますます楽しみな、そんな時代の幕開けだ。

※昨日までトップページで告知していました、TokyoPerveですが、市川哲也は風邪(急性ウイルス性扁桃炎)のためいけませんでした、がっかり。Zilさんをはじめ、私を見ようと期待していた方がいらっしゃいましたら心よりお詫び申し上げます。Tokyo Perveのサイトは本日、世界遺産に登録……基、フェティッシュサイトディレクトリに登録されました。

市川哲也
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