朝日の憲法フェティシズム

 今週のアエラの65ページにFEEL FORという小さなコラムがある。書いているのは社員の山田厚史編集委員。内容はつぎのようなもの。「今度の選挙は郵政民営化だの刺客だのとおもしろおかしく報じられているが、じつは8/1に発表された「自民党憲法改正草案」のほうが争点としては重要である」。「(この草案は)米国が攻撃を受けた場合、日本への攻撃と見なして自衛の戦いに(日本人が)出向く、という意味合いが含まれる」。
 最後にこう結ぶ。「戦後60年、刺客とか郵政とか局部が好きなフェティシズムに政界は覆われている」───なるほど非常に見逃せないポイントである。社説などで訴えても、多くの有権者はテレビのワイドショーばかり見ていて、社説の影響力は非常に弱いそうだ。本当に重要な問題───たとえば今回は、自民党小泉人気にほだされて自民に票を入れると、憲法がいじられて子供がアメリカのブッシュの戦いに巻き込まれかねないという問題───で、たくさんの人たちが知るべきコトなのにもかかわらず、なんというか、メディアの伝え方の巧拙で広く人々に行き渡らない。残念なことだ。
 残念ついでにいうと、フェティシズムという用語が、イコール局部好きと理解されている旧態依然とした朝日の編集委員の見識にいささかがっかりしたのは私だけであろうか?

局部は大嫌いな市川哲也
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