ゴスロリとAlt-fetish.comその2

ゴスロリとAlt-fetish.comその2ゴスロリ少女の多くはAlt-fetish.comのキャットスーツに無関心であったという事実。

互いにフェチで結ばれてはいるものの、そもそもの目的がゴスロリとAlt-fetish.comでは異なっている気がする。

フェチを通じて表現したいのが、ゴスロリはあくまでファッションやスタイルなのに対し、Alt-fetish.comは、別にフェチで何かを表現したいとは思わないのである。

むしろフェチは手段ではなく目的である。ここで目的化されるフェチとは、ゴムやキャットスーツと皮膚とのあいだに出来るわずかなすき間をうごめく汗や分泌物の感触。顔面を締め付けるラバーマスクの容赦ない拘束感。肛門やペニスを容易に想起させ、身体内への鋭利な性欲望を刺激してやまないブーツの鋭くとがった爪先。

フェチはAlt-fetish.comにとって、体験そのものである。

こうして、ゴスロリを見るときに感じる一抹の空虚さの根拠が現れてくる。

ゴスロリのフェチでは物足りないのである。それにどこか違うベクトルにエネルギーの多くが注がれている気がしてならない。

そもそもボークスの人形は、ゴスロリ雑誌にボークスが出稿していることからも明らかなように、ゴスロリの人たちがメインの商品だ。

サイトではボークス向けキャットスーツはほとんど売れないという事実もまた、Alt-fetish.comとゴスロリとで目的が異なることを証明している。

ではなぜ、Alt-fetish.comはボークスの人形にこだわるのかというならば、昨日の「その1」でも明らかにしたように、ゴスロリ少女、ゴスロリに関心を持つ若い人たちが、ひとりでも多く、より身体感覚にこだわるAlt-fetish.comのフェチに目覚めてほしいという伝導の心意気からである。

ゴスロリの人たちが、フェチと自分の性的な快楽を重ねるようになるのかどうか。筆者は楽観している。せいぜい必要なのは、時間くらいなものだろう。

ラバーや拘束具が身体にもたらすインパクトは、それだけたいへんなものだと思う。

最後にちょっと緩くなってしまった本論を締めたいが、ゴスロリ少女の人たちは、国民年金は払っているのだろうか? ぜひ払うようにFPとして強く推奨したい。

議員が年金払わないのに腹を立てている人たちがいるが筋違いだ。議員、特に鳩山などは何億も資産があり年金など不要なので払わなくても片腹痛くない。むしろ払わないのが当たり前だ。

金持ちに保険は不要なのだ。マスコミは年金のことをネタに悪く言うけれども、マスコミの人種は年収1000万を30歳で超えるのが一般的なサラリーマンの勝ち組だ。彼らにしたって年金は大した問題じゃないから本当にどうでもいい。

ところが、年間所得ゼロ円(かマイナス)の筆者に代表される貧乏な私ら一般庶民にとっては年金は非常に重要なのである。というか、もうそれしか選択の余地はない。もらえる年80万弱はそもそも大金である。それに障害者になったときに面倒見てくれるのも、この国民年金だ。年金の保険機能は損得勘定抜きで入るべきだと強く主張して終わろう。

ゴスロリが金持ちに見えないと言っているわけではありません。あしからず。

Text by Tetsuya Ichikawa
Alt-fetish.com